高血圧|江戸川区西小岩で内科・小児科中心に診療を行なう 生生医院

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高血圧

高血圧

高血圧とはどんな病気?

血圧が高い状態が続いてしまう病気です

血圧が高い状態が続いてしまう病気です

血圧とは、心臓が送り出している血液が血管に加える力(圧力)のことを言います。
心臓が血液を送り出すために収縮したときの大動脈の内圧のことを「収縮期血圧」といい、上の数値の血圧を示します。心臓が拡張して酸素を運んで戻ってきた血液を心臓へためこむときの動脈の内圧のことを「拡張期血圧」といい、下の数値の血圧を示します。
高血圧とは、血圧が高い状態が続いてしまう病気のことです。

高血圧のタイプ

  • 本態性高血圧本態性高血圧は、はっきりした原因のわからない高血圧で、日本人の場合、二次性高血圧に比べて圧倒的に数が多く、その割合は高血圧の80~90%ほどにもなります。
    ただ、もともと高血圧になる遺伝的素因がある人に塩分の多い食事や飲酒、ストレス、運動不足などの生活習慣が原因で高血圧になりやすいことがわかっています。

  • 二次性高血圧二次性高血圧は、腎臓の異常、心臓や血管の異常、内分泌系の異常などが原因として考えられます。その原因となっている病気をきちんと治療すれば、血圧も下がってきます。

  • 早朝高血圧血圧は、一日の間で上がったり下がったりしています。一般に睡眠中は下がっており、朝は体を活発にする交感神経が働くことにより、血圧が高くなります。
    そのため、昼間の血圧が正常でも注意が必要です。特に昼間の血圧が正常で朝起きた時の血圧が高い状態を早朝高血圧と言います。

高血圧の症状と危険性

高血圧の自覚症状は、ほとんどありません。

高血圧の自覚症状は、ほとんどありません。

高血圧は、自覚症状があまりありません。しかし、気をつけていれば頭痛、頭重感、めまい、耳鳴りなどの症状が現れることもあります。
また、高血圧が進んでいれば、動悸、呼吸困難、胸痛、むくみ、夜間頻尿、足のしびれなどがあり、このようなときは要注意です。

高血圧を放っておくと、合併症を起こす危険性が!

高血圧を放っておくと、血管が傷ついて破れたり、詰まったり、動脈硬化を起こしやすくなります。その結果、命に関わる重大な病気を起こす危険性が高まるのです。

心血管病の危険因子

  • 高齢(65歳以上)

  • 喫煙

  • 脂質異常症

  • 糖尿病

  • 肥満

  • メタボリックシンドローム

  • 若年(50歳未満)発症の心血管病の家族歴

高血圧にみられる主な合併症

  • 脳の病気脳動脈硬化が進んで脳の動脈が硬くなり、脳出血や脳梗塞を起こしたりします。

  • 心臓の病気血液の流れの高い圧力に打ち勝つために心臓はどんどん血液を送り出そうとして、心臓は次第に肥大していきます。「心肥大」になると、血液を押し出す力が強くなり、最終的に心不全を起こしたりします。
    また、高血圧が続いたり動脈硬化が促進されれば血管が狭くなり、心臓に酸素を送る「冠状動脈」の流れが悪くなって心臓の働くために必要な酸素がいきわたらず、狭心症や心筋梗塞を引き起こしたります。

  • 腎臓の病気腎臓は小さな動脈の塊のような臓器です。腎臓と血圧の関係は非常に深いもので、高血圧によって動脈硬化が促進すると、腎硬化症、さらには腎不全にまで進みます。こうなると血液中にあるいろいろな物質のバランスが崩れ、人工透析が必要になります。

  • 血管の病気 動脈硬化性プラーク
    頸動脈内膜・中膜壁厚
    大血管疾患
    閉寒性動脈疾患

  • 眼底の病気高血圧性網膜症

高血圧の診断基準

140/90mmHg以上だと、高血圧です

高血圧の基準は、日本の「高血圧治療ガイドライン(JSH2019)」に示されています。

高血圧の基準値

  • 高血圧の基準値

高血圧の治療目標値

  • 「高血圧治療ガイドライン(JSH2019)」には、高血圧の治療に対する目標値を以下のように設定しています

診察室血圧
(mmHg)
家庭血圧
(mmHg)
75歳未満の成人※1
脳血管障害患者(両側頸動脈狭窄や脳主幹動脈閉塞なし)
冠動脈疾患患者
慢性腎臓病患者(蛋白尿陽性)※2
糖尿病患者
抗血栓薬服用中
130/80125/75
75歳以上の高齢者※3
脳血管障害患者(両側頸動脈狭窄や脳主幹動脈閉塞あり、または未評価)
慢性腎臓病患者(蛋白尿陰性)※2
140/90 135/85
  • ※1高血圧未治療で診察室血圧が130-139/80-89mmHgの場合、低・中等リスク患者では生活習慣の修正を開始または強化し、高リスク患者ではおおむね1カ月以上の生活習慣修正で降圧しなければ、降圧薬治療を含めて最終的に130/80mmHg未満を目指す。
    すでに降圧薬治療中で130-139/80-89mmHgの場合、低・中等リスク患者では生活習慣の修正を強化し、高リスク患者では降圧薬治療の強化を含めて、最終的に130/80mmHg未満を目指す。

  • ※2随時尿で0.15g/gCr以上を蛋白尿陽性とする。

  • ※3併存疾患などによって一般に降圧目標が130/80mmHg未満とされる場合、75歳以上でも忍容性があれば個別に判断して130/80mmHgを目指す。

血圧に基づいた脳心血管リスク層別化

血圧分類
(mmHg)
正常高値血圧
120~139
/85~89
I度高血圧
140~159
/90~99
II度高血圧
160~179
/100~109
III度高血圧
≧180
/≧110
リスク層
(血圧以外のリスク要因)
リスク第一層
(予後影響因子がない)
低リスク 低リスク 中等リスク 高リスク
リスク第二層
年齢(65歳以上)、男性、脂質異常症、喫煙のいずれかがある
中等リスク 中等リスク 高リスク 高リスク
リスク第三層
脳心血管病既往、非弁膜症心房細動、糖尿病、慢性腎臓病(蛋白尿陽性)のいずれかまたは、リスク第二層の危険因子が3つ以上ある
高リスク 高リスク 高リスク 高リスク

家庭での血圧測定

家庭での血圧測定

ぜひ自分で毎日の血圧を測定することを習慣づけましょう。
家庭血圧計で測る場合は、125/75mmHg以上が高血圧です。

  • 座った状態で、腕を心臓の高さと同じにし安静にする。

  • 毎日決まった時間に測る。朝は起床後1時間以内の朝食・服用前に測りましょう(排尿は済ませておきましょう)。できれば夜、寝る前にも測りましょう。

  • ゆっくり落ち着いて測る。座って1~2分まち、落ち着いてから測りましょう。

  • きちんと正確に記録する。測定した時刻、血圧値、心拍数を記録しましょう。

高血圧の治療

高血圧の治療は、まず食事療法や運動療法、禁煙などの生活習慣の改善から始めます。
食事療法や運動療法で様子を見た上でまだ血圧が下がらない場合は、薬による治療を始めます。
ただし、血圧が非常に高い場合や糖尿病や腎疾患などの病気を合併している場合は、直ちに薬による治療を始めます。

  • 食事療法高血圧はまず塩分の摂りすぎに注意しましょう。一日6g未満を目標にしましょう。塩分のほかにカロリーや脂肪分の多い食事は控えましょう。
    適量のアルコールは、緊張をほぐすうえでも効果的です。ただし、飲みすぎると血圧を上昇させるのでほどほどにしましょう。

  • 運動療法全身を動かして大量の酸素を取り込む有酸素運動を無理なく定期的に続けることが効果的とされています。ただし、体調が優れなかったり、運動中に何か症状が出たら中止しましょう。

  • 生活習慣タバコは血管をとても傷つけるので、この機会にぜひ禁煙したいものです。
    ストレスは「交感神経」が緊張して血圧が上昇しやすくなります。ストレスがたまっていると感じたら、上手に気分転換を図りましょう。
    その他に「急に寒いところに出る」「熱いお風呂に入る」「重い荷物を急に持ち上げる」など血圧を急に上昇させる行動は避けましょう。

  • 薬物療法食事療法・運動療法を行っていても血圧値が下がらない場合は、薬物療法が考慮されます。
    血圧を下げる薬にはいくつか種類があり、それぞれ特徴があります。どのような薬を飲むのかは医師が血圧値や体質に合わせて選びますが、薬が自分の体質に合わないと感じたら、すぐに相談しましょう。

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